< マイクロフォンの振動対策 >



最近ではSSBとは言え一部の方たちの間では送受信の音質までもが求められる時代になって来ました。
その為オリジナルのトランシーバーではあきたらず、市販のトランシーバーに改造を加えて運用されている局も多数おられます。
私の場合もTGCのメンバー局に市販の送信機に改造を加えてもらい運用をしていましたが、改造した本人より
「どうも音がすっきりしていない」
と言うレポートをもらっていました。
最初はマイク・ラインにノイズがのっているのかと思い市販のフィルターを入れてみましましたが一向に改善されませんでした。
いろいろ検証した結果、原因はマイクロフォンスタンドを伝わってくる色々な振動だと言うことが分かりました。
この時はトランシーバーと同じ机の上にリニアアンプものっており、この振動も拾っていたようです。
今回その対策の為に卓上のリニアアンプは机の下へ押し込み、マイクロフォンに振動が伝わらない様にアブソーバーを取り付けてみました。
送信帯域を広げて行くと今まで気にならなかったマイクロフォンへの振動ノイズに悩まされる事があります。
今回はそんな振動をシャットアウトしてくれるマイクロフォンのアブソーバーをご紹介します。


これが今回使用したアブソーバーです。

大小2つのリングで構成されておりそれぞれを

2本のゴムバンドで支えてあります。

外側の大きなリングの材質はアルミダイキャスト製で、

内側の小さなリングの材質はプラスチック製です。
マイクロフォンのホールドは中心に見える3つの爪が奥

のダイヤルを回す事により出入りしてホールドされます。

その為にマイクロフォンの太さによっては上手にホールド

出来ないものも出てきそうです。
大小2つのリングをばらした所です。

左の2つの輪っかリングを支える為のゴムバンドです。
市販のマイクロフォンスタンドに取り付けた様子です

スタンド上部の丸い部分にも防振用のラバーが挟ん

であるのですがこれだけでは振動を押え切れません

でした。
ストレート型のマイクロフォンを取り付けた状態です。

写真のマイクロフォンはSHUREのBETA58Aですが

(JA2HPS山下氏所有)太さはこれがぎりぎりです。
タテ型のマイクロフォンを取り付けた状態です。

このタイプのマイクでは握りの部の長さがぎりぎりで、

これ以上短いと支持部に当たってしまいます。


BACK HOME